寿都町は、北海道後志総合振興局管内にある町で、寿都郡に属します。町名はアイヌ語の「スット」（魚の多い所）に由来します。町の面積は95.25平方キロメートルです。 寿都町は、寿都湾に面した日本海側の町で、朱太川をはさんで寿都側と歌棄（うたすつ）側に大きく分けられています。主に山岳地帯と海岸地帯で形成されており、平野部は朱太川沿いと河口付近のみです。山岳地帯の最高峰は寿都幌別岳で、標高は892.3メートルです。海岸は岩礁部分が大半であり、砂浜は朱太川河口など数カ所しかありません。 寿都町は、西岸海洋性気候に属し、対馬暖流の影響で北海道の中では比較的温暖な気候です。春から夏にかけては「だし風」と呼ばれる強風が吹く日が多く、冬は北西季節風の影響で雪が多く降ります。強風を利用した風力発電所が三カ所に建てられています。 寿都町には、自然や歴史に関する見所がたくさんあります。例えば、弁慶岬は日本海に突き出た岬で、弁慶像や弁慶岬灯台があります。また、橋本家（旧鰊御殿）やカクジュウ佐藤家などの歴史的建造物や、寿都温泉などの温泉もあります。さらに、母衣月山や寿都幌別岳などの山々や、朱太川や寿都幌別川などの河川も美しい景色を楽しめます。