鹿部町は、北海道渡島半島の北東部に位置する町です。函館市から約60分の距離にあり、国道278号が海岸沿いに通っています。町名は、アイヌ語で「キハダのあるところ」を意味する「シケルペ」が由来です。 鹿部町は、活火山の北海道駒ヶ岳の南東部にあり、しばしば噴火による降灰を受けます。駒ヶ岳は「日本百名山」のひとつで、登山やスキーなどのアウトドアスポーツが楽しめます。また、町内には温泉が多くあり、その中でも間歇泉が見られる「鹿部温泉」は有名です。 鹿部町は、基幹産業が漁業で、太平洋内浦湾に面した町内には3つの漁港があります。水揚げされる海産物としては、タコやカレイなどが多く、特に冬場はタラコの原料となるスケソウダラ漁が盛んです。また、町内ではリンゴやブルーベリーなどの果樹栽培も行われています。 鹿部町には、歴史や文化に触れることができるスポットもあります。例えば、江戸時代に幕府へ献上された鷹を待つ場所として「鷹待」と呼ばれた地区や、日本初の女性教育者として知られる小柳節子の生家などです。また、毎年8月には「鹿部夏まつり」が開催され、多くの人で賑わいます。 鹿部町は、自然と歴史と文化が調和した魅力的な町です。四季折々の風景や味覚を楽しみながら、鹿部町の特色を感じてみてください。